ソフト分離(京都市 六角通・蛸薬師通)

京都市三条通りの南側、六角通りと蛸薬師通りにおいて、
珍しい自動車・自転車・歩行者共存の工夫を見かけました。
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通常の外側線と呼ばれる白線のさらに内側に茶色の線が引かれています。
(下記写真は白線とクリーム色の線のダブルになっています)

よく見ると、白線の民地側には「歩行者」の路面標示、白線と茶色線の間には
「自転車」の路面標示が記されています。
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また、交差点には、歩行者や自転車が溜まる空間として、ペイントされており
クルマからも視認しやすくなっています。
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茶色線の間隔は約2.0m、自家用車幅より少し広い程度です。
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このような歩行者優先の工夫について、朝日新聞に津田美知子さんの記事が掲載されていましたので、
紹介します。(以下抜粋)

『私が提唱するのは、歩行者のための路側帯を両側に1.5m以上確保し、
車道を2~2.5mにまで狭くして色分けする「ソフト分離」という手法である。
車道の余った部分を路側帯にする従来のやり方とはまったく逆に、
路側帯の余った部分を車道にするという発想だ。
歩行者優先が視覚化されるとともに、狭められた車道だとクルマは
おのずと減速する効果もある。』

ちょっとした工夫で視覚的効果がありそうですね。
最近増えてきた自転車レーンの「自転車マーク」や「矢羽根」「ブルーレーン」などもそうですが、
視覚的にドライバーなどに「ここを自転車が走る」ということを
認知させることは重要なことだと思います。