芥川商店街における自転車マナーキャンペーンについて

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(写真は京都市役所前、御池通りにある景観に配慮した自転車駐輪機)

 JR高槻駅に近い芥川商店街とアクトモールは歩行者専用道路として自転車の走行が禁止されているが、違反者が後を絶たず、重大事故の発生も懸念されている。たかつき環境市民会議の「人にやさしい交通グループ」では自転車が人にやさしい乗り物であるためにはどのような施策が必要か、我々市民レベルでは何が出来るか等、いろいろと模索していたが、まず商店街の実情に注目し、街頭に立ってルールの遵守を呼びかけることとした。

○第1回キャンペーン

場所:高槻市芥川商店街及びアクトモール、全長約400メートル
日時:2011年11月14日~25日(土・日・祝日・雨天を除く全8日)毎日16時~17時
要員:6~11名 内4名は協栄ビル管理(株)に委託、アクトモール東端と西端に各1名

芥川商店街東端と西端に各1名、制服にたすきがけで立ってもらった。交通グループからは1~5人(日によって異なる)が出て中間に立つ、あるいは移動しながら、自転車に乗ったまま通行している人に対し、自転車を押して歩くように呼びかけをした。

結果:実態を数値で把握するため、毎回交通量等を計測することが望ましいが人手が限られていること、数値で表せない重要な情報もあること、等から計測作業は必要最小限に止めることとした。すなわちキャンペーン実施時間中(1時間)、前半及び後半でそれぞれ5分間だけ計測し、その数値の合計を6倍して1時間の数値を推定した。

計測実施日 11月15日
場所 芥川商店街の中間点(やや西寄り、立志館前)
自転車の全通行台数 294(100%)
押して歩いていた人 210(71.4%)
忠告に従った人 54(18.3%)
忠告を無視した人 30(10.2%)
・忠告無視は高校(男女)が目立つ、次いで中高年者。
・制服姿は効果がある。
・自転車通行が法規によって規制されていることを知らない人が居る。
・我々がキャンペーンを実施していることに感謝の言葉をかける歩行者もあった。

○第2回キャンペーン

前回と同じ場所、同じ要領で実施。
日時:2012年2月16日・17日16時~17時
結果(計測日2月16日)
自転車の全通行台数 264(100%)
押して歩いていた人 252(95%)
忠告に従った人 5(2%)
忠告を無視した人 7(3%)
・前回(2011年秋)と比較してマナーが大層良くなった。特に高校生のマナーが良くなったのが目立つ。
・近くの高校の校長先生が見に来られた。学校で教育されているようだ。
・今回はマナーが良くなったと感じたが、それでも見張りの人が居ないと乗ったまま走行する人が少なくない。押し歩きを定着させるために、さらなる工夫と努力が求められるが、希望は持てそうに思える。(U)

(註)今回はキャンペーン実施時間中連続して計測した。前回と比較して通行量の数値が少ないが、一見して前回より少ないという印象だったので、計測値に対して違和感はない。