自転車安全教育指導員講習会の報告

 2月3日(金)午後、たかつきこまち主催による「自転車安全教育指導員講習会」を開催しました。参加者はたかつきこまちメンバー10名他、高槻市職員、たかつき環境市民会議、他市職員、大阪市立大学院生など23名です。
 高槻警察著交通課および財団法人大阪府交通安全協会の方から府内や市内における事故の状況、自転車交通安全などの講義を受けた後、会場に仮想道路やテストコースを参加者全員で作り(白テープで街区、横断歩道、信号機、停車車両、踏切などの仮想都市を作成)、そこを自転車で安全確認などの指導を受けながら走行するというものです。約3週間後には指導員の認定書とバッジが手元に届く予定です。
 今回の「コラム」では、講習会参加者の声をお届けします。

○問われる「自転車の正しい乗り方」。ちゃんと教える方法とは?(by mochan)

 街中で氾濫する危険な自転車走行。昨年のブレーキ無しピスト車に始まる連日のテレビ報道は、自転車の乗り方にもルールがある事を教える絶好の機会となった事は記憶に新しい、しかし街中ではルールを無視した危険な乗り方は今も後を絶たない。
 昨年10月の警察庁通達「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について」で議論されているガイドライン、「交通ルールの周知」の方針には「自転車の交通ルールを地域と連携しつつ自転車利用者だけでなく自動車利用者、歩行者に対して周知するための活動やルール遵守に関するインセンティブの付与など、正しく交通ルールを守り自転車を適切に利用してもらうための取組みを積極的に行うべきではないか。」とされている。
 しかし、交通ルールとされる道路交通法を見てみると、現状とのギャップや矛盾点が見えて来てしまうのは筆者以外にも多く方が認識されているところではないだろうか。現在、自転車の交通ルール教育としては、小学校や一部地域で実施されている交通安全協会等による「自転車安全教室」が存在する。
 そこで、我々は自転車利用者に対する交通安全教育を推進するため、自転車安全教室において、安全指導に従事する者となる為の「自転車安全教育指導員養成講習」に臨み、会わせてその内容を検証する機会を得る事が出来た。
 自転車安全教育の指導、すなわち「自転車の正しい乗り方」をちゃんと教える方法についての取り組みは、次回の定例会から激論を呼ぶであろう。

○その他参加者一言コメント

・予想はしていたが、手信号を続けながら片手運転による右左折など、交通法規重視の非現実的な動作を交通安全教育として実施していることが分かっ た。(高槻道夫)

・普段乗り慣れていないママチャリでの運転はかなり厳しかったですね。踏切では自転車を降りて渡るというのは再発見でした。いつもは乗ったまま、渡っていましたから。
 それにしても、止まるときの片手指示、片手運転での右左折指示は、交通法規上はそうかもしれませんが、実際にそんな運転は見かけません。交通量の多いところでは自転車が不安定になり、逆に転倒事故のもとになるのでは。
 結論は、「安全教育指導の現状がよくわかった」ということでしょうか。勉強になりました(笑)。(WAKWAK)