弁天跨(こ)線橋

昨年末に弁天跨線橋が完成しました。
(詳細は市HP:弁天踏切橋梁化事業についてをご覧ください)
ここは以前踏切で歩行者や自転車、バイクなどが利用していました。
古曽部等JR北側の地区と阪急高槻市駅等、中心市街地を結ぶ重要な「車が通らない」
「平坦な」
歩行者など車を利用しない市民の「路」でした。
しかし、朝夕のラッシュ時は開かずの踏切ともなっており、
またJR敷地が大きいため踏切の距離が長く、渡るのに時間がかかりました。
JR北東地区の開発(関西大学や高層マンションなど)に伴い、この踏切(平面)が
跨線橋(立体)に生まれ変わりました。
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幅員は広く、階段は自転車が押せるようにスロープ(上りはコンベア付き)が付いており
勾配も緩やかになっています。
また、エレベーターも設置されており、車いすやベビーカー、自転車などの
上下移動を助けてくれます。
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屋根付きですが天窓もあり、通路は非常に明るい雰囲気です。
ここは歩行者専用のため、自転車は乗ってはダメです。
押して歩かなければなりません。
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この跨線橋ですが、バイクや自転車を乗る人からすれば、
以前の踏切(平面)に比べてどうなのでしょうか。
バイクは動力が付いていますから「府道伏見柳谷高槻線八丁松原跨線橋」または、
「市道上田辺芥川線JR西口地下歩道」への単なるコース変更で済みます。
しかし、自転車利用者にとっては、このJR京都線は大きな障害となっており
「乗ったまま通ること」出来ないのです。
下記写真は、JR西口地下道と八丁松原跨線橋の様子です。
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自転車を「環境に優しい乗り物」「近距離移動に適した乗り物」「健康に良い乗り物」として、
車利用からの転換を推進するのであれば、あまりにもインフラ整備としては
お粗末なような気がします。
歩道橋を押すということは、自転車がいまだ「歩行者の仲間」という
認識がどこかにあるのではないでしょうか。
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「市道上田辺芥川線」は危険を冒して車と同じように地下道を走ることも出来ますが、
車がすぐ脇を通るため、自転車走行を想定した車道にはなっていない気がします。
また、地下道北側は地下道(片側1車線)から片側2車線に車線数が変化するため、
それなりの安全確認や走行技術が求められます。
なお、「八丁松原跨線橋」は軽車両通行禁止なので、自転車は走ることが出来ません。
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もし車に出来るだけ依存しないまちづくりを目指すのであれば、
公共交通の利便性を(利用者の視点に立ち)さらに高めるとともに、
自転車走行空間(今より少し広い路肩があれば十分)と
連続性(交差点等で途切れない)の確保がこれからの課題だと思います。