キッズバイクトレーラー

ドイツのいたるところで見かけた「キッズバイクトレーラー」(日本での呼び名)を紹介します。
ドイツではママチャリの前後に子供用椅子をつけて子供を乗せるようなことはあまりしない。
重心位置が高くなり危険だからである。また、当然自転車は車道を走らなければいけないため、
スピードを出すためにクロスバイク+キッズバイクトレーラーが一般的のようである。
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子供(幼児)は二人まで乗せることが出来る。
子供が乗れなくなると、買い物カゴとして長いこと使うことが出来る。
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一方通行を逆走する場合は自転車歩行車道内の決められた場所(自転車レーン)を走るのがルールである。
決して歩行者が歩いている「歩道」を走ることはない。
自転車がやむを得ず歩道を通らなければ行けないときは、「決して歩行者の邪魔をしない」
「歩行者を追い抜かない」「押して歩く」などが守られている。
日本との違いに「参りました!!!」
外国の方が日本に来て、歩道を疾走する自転車を見て「野蛮な国」と思ったとか。
確かに日本の歩道を歩くときは、前後から迫ってくる自転車から身を守るために歩行者が
ヘルメットをかぶらなければいけないのではと、思うことがある。
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左の写真は自転車専用道である。
人口30万人弱の都心部でこの空間である。緑もいっぱいで、なんとも贅沢だな~~~。
街中の住宅地は、ほぼこのような風景です。
建物は4階建てで高さが統一され、車道は一方通行で駐車車両は車道内で行われ、歩道は「歩行者専用」。
当然と言えば当然ですが、歩道が「安心して歩ける空間」になっています。
日本でも問題になっている「路上駐輪」ですが、ドイツでも自転車を歩道に駐めているのを見かけます。
但し、もともと電柱などが少なく、歩行空間が確保されているのであまり路上駐輪を邪魔だとは思いませんでした。
また、買い物などのための駐輪であり、短時間と思われます。長時間駐輪や置きっぱなしは少ないようです。
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このキッズバイクトレーラーは、自転車と切り離して「ベビーカー」として使用することも可能です。
何とも合理的ですね。
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日本でこのキッズバイクトレーラーを購入することが出来ますが、普通自転車(長さ1.9m以内)ではないので、
歩道(自転車通行可)を通ることは出来ません。
あくまで軽車両として車道を走るしかないのです。

道路交通法第63条の3で「車体の大きさ及び構造が内閣府令で定める基準に適合する二輪又は三輪の自転車で、他の車両を牽引していないもの」とされ、該当する内閣府令である道路交通法施行規則第9条の2で以下の基準が定められている。

法第六十三条の三の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 車体の大きさは、次に掲げる長さ及び幅を超えないこと。
イ 長さ 百九十センチメートル
ロ 幅 六十センチメートル
二 車体の構造は、次に掲げるものであること。
イ 側車を付していないこと。
ロ 一の運転者席以外の乗車装置(幼児用座席を除く。)を備えていないこと。
ハ 制動装置が走行中容易に操作できる位置にあること。
ニ 歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「普通自転車」より抜粋

詳しいことは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「日本の自転車」「軽車両」「普通自転車」などをご覧ください。