堺市のLRT計画は今後どうなる

各社新聞などで報じられていますが、堺市のLRT整備見直されるようです。
行政、企業、市民、沿道住民、皆さんいろいろな思いがあるようで、調整が難しそうですね。
今後を注目したいと思います。

下記は、Asahi.comからの抜粋です。

LRT開業見直しへ 「説明、時間かかる」    2009年06月07日

 堺市が進めている次世代型路面電車(LRT)の住民説明会が6日、同市堺区で開かれた。参加者からは事業への反対意見が相次ぎ、終了後、松井利治・市長補佐官(鉄軌道担当)はこれまで掲げてきた10年度中の開業について、「住民への説明に時間がかかる。見直さざるを得ない」と話した。

 南海高野線堺東駅から、シャープが液晶パネル工場を建設している臨海部の堺浜までの区間(6・9キロ)に通す計画のうち、6日の説明会は早期開業を目指す堺東駅から南海本線堺駅の区間(1・7キロ)の沿線住民が対象。約60人が参加した。

 市側の説明に対し、同区間には現在も南海バスが走っていることから、「交通アクセスが良いところは後回しでいい」「堺駅―堺浜を先にするべきだ」などの声が上がった。

 沿線の道路「大小路筋」が一方通行になるという説明に対しても「沿線の路線価が下がる」などと懸念の声が相次いだ。

 市は、自動車から公共交通へ移行する計画に理解を求めたが、「別の生活道路に車が入ってくるのでは」「自動車を追い出して人が来るのか」などとして、納得できないとする意見が目立った。

 LRTの計画案について木原敬介市長は5日の本会議で「(住民の)意見も踏まえ、見直しも検討する」と述べている。市役所内では「堺浜―堺駅間を先に進めるようシフトすべきだろう」という意見が強まりつつある。