モビリティ・マネジメント(その1)

モビリティ・マネジメント(略してMM)は、一人一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にも望ましい方向、たとえば過度な自動車利用のライフスタイルから「かしこく」クルマとバスや電車などの公共交通機関や自転車などを利用するライフスタイルに変化する方向に、自発的に変化することを期待するもので、コミュニケーションを中心とした交通施策のことをいいます。

基礎的な手法としては、「個別の公共交通利用情報の提供」「協力行動の依頼」「フィードバック情報の提供」「アドバイス情報の提供」「行動プランの要請」などがあります。

○個別の公共交通利用情報の提供
公共交通の路線図や時刻表、利用の仕方、関連する情報を個別的に提供します。
また、環境や渋滞の問題などを正しく伝えることも有効です。
○協力行動の依頼
地球環境や交通の問題に対して「かしこいクルマの使い方を考える」ことや、なるべくバスや電車などの公共交通機関を利用すること、駐車マナーを守ることなど、社会的・個人的に望ましい交通行動を依頼します。
○フィードバック情報の提供
一人一人の交通(移動)行動を調査して、それにともなう影響、自動車利用時間、CO2排出量、カロリー消費量などの情報をフィードバック(提供)します。
○アドバイス情報の提供
一人一人の交通(移動)行動を測定し、それに応じた個別的なアドバイスや役に立つ情報を加工して、提供します。
○行動プランの要請
協力を依頼する行動について、具体的に「いつ、どこで、どういうふうに行動を変えるか」を検討することを要請します。

参考:国土交通省 総合政策局・近畿運輸局パンフレット